「ひとりみかん」@りっくんランド/陸自広報センター(3)
2009年 07月 26日
【2009年7月25日(土)】<飯盒炊飯編>
ネットで「りっくんランド」を見ていたらイベントページがあって、そこで見つけたのがこの飯盒炊飯体験イベントなのだった。
いや、いっぺんやってみたかったんよ、飯盒炊飯。
クリックするとでっかくなるのよん。
事前申し込みは必要なく、先着100名とあるのでダッシュだ。
「当日は、二人一組で実施」とあり、んぢゃと思ってともだちを誘ったのだが都合がつかず、結局ひとりで参戦することになったのさ。
館外で受付を済ませると、この「飯盒炊飯記念参加証」をくれたんだ。
11:30スーターとの前に11:00に1階のイベントホールに集合してのオリエン。
それまでに時間があるので施設の見学を済ませる。
展示棟の裏手が広場になっていて、体験イベントはこの広場で行われることになる。
この広場にも戦車やヘリコが屋外展示されていた。
ミリヲタにはタマらんシチュエーション(出川哲郎風にいえば〝スツエーション〟という)だろうがボクは無反応。
展示棟内外をぶらついてから、イベントホールに集合だ。
広いホールは冷房が効き過ぎてサブかった。
国防より、まずは適温管理だろ。
最前列に席を取りオリエンを受講。参加者のほとんどは夏休みを反映して親子連れ。
一人での参加者は、ボクと、このあとボクとペアを組む若い男子だけだったのさ。
その時配布されたのが、このA4サイズのマニュアルだ。
講師の広報担当自衛官の説明によると、「飯盒炊爨」と「飯盒炊飯」の違いは、主食(米)と副食(おかず)を一緒に食べるのが前者で、主食だけなのが後者という解釈をしており、今回、「炊飯」としたのは、主食だけを食べてもらうための体験イベントにしたとのことだったのさ。
エーーーーーーーーッツ!!
リ、リアリーーーーーーー!?
「おかず持参」とは書いてなかったから、てっきりおかずも出してくれて、ミリメシ食い放題を期待して来たっちゅうに!!
誰が考えてもそうだろ。いや、オレだけか。国防よりもミリメシだ!!
しかし、敵もさるもの、鍋だけは用意してやるから、おかずが食いたきゃ、館内のスーベニア・ショップでカレーのレトルト売ってるのでそれを買ってくれればあっためてやるぜ、というわけなのだ。
やるな~、自衛隊。民間人も真っ青の商売だ。世間ではそれを詐術って呼ぶんだぜ。
結局、ごはんだけぢゃかわいそーだからってんで、「友の会」の方が用意してくれた梅干とふりかけをサービスしますってわけなのさ。
何だよ、「友の会」って。説明はなかったのさ。ぎゃふん!!
というわけで、いろんなことを諦めて、裏の広場へ移動することに。
この時、さっきのオリエンでは二人一組のペアが組まれたんだ。
一人での参加者は、ボクと若い男子だけだったので、必然的に我々がペアになったんよ。
あ・・・いる、いるって一目で分かる自衛隊ヲタとおぼしき彼。
カーキ色のTシャツの背中には「自衛隊魂」ってプリントしてあるよ。
帽子も迷彩だ。靴は安全靴。
自衛隊で履く半長靴(「はんながぐつ」とは読まないでよ。「はんちょーか」っていうんだぜ。彼がそう発音してたからね)よりは安いんだってさ。
でも、靴紐だけは自衛隊の売店で買うんだって。やっぱり丈夫みたい。
聞くと、この体験イベントには3年連続で参加してるそうな。
ところんが、さらに突っ込んでよく聞いてみると、そもそも彼のお父さんが元自衛官(陸自の偵察部隊。今は民間勤務みたい)で、自分も父親と同じ隊に入りたくて試験を受けたんだけど落っこっちゃったっていう、変態的な陸自ヲタではない、純粋陸自愛男子(19)なのだった。
「人は見かけ」だが、聞いてみなければ中味がわからないので、いや、人生はつくずく味わいだ。
家は近くらしいけど、名前までは聞かなかったよ。
以下、彼のことは「陸自愛ナインティーン」、略して「陸ナイくん」と呼ぶ。(笑)
さて、先ほどのホールでのオリエンによると、飯盒炊飯の手順は以下のとおりである。
(1)米の計測・・・各自1合の米を飯盒の中蓋に入れて掏り切りで2合にする。
(2)洗米・・・米研ぎ。
(3)水の計測
(4)潤ばす(ほとばす)・・・飯盒に入れた米を水に浸してちょっとふやかす。
(5)托架(たくか)等の準備・・・Y字杭と渡し棒を使って飯盒を吊るす。
(6)熱源の点火
(7)火力の点検
(8)火力調節
(9)辛抱・・・火力を弱火(固形燃料を遠火にして調節)で安定させたら、待つ。
(10)炊飯状況の確認と必要な処置
(11)蒸らし
(12)出来上がり
(13)喫食準備
(14)食事
となる。
以下、それらの手順に沿った体験を写真でひたすらアーカイヴ。
ちぇすとーーーーっ!!!
(1)米の計測~(2)洗米~(3)水の計測~(4)潤ばす
見てお分かりのとおり、スタート時点からわがペアは、「陸自愛ナインティーン」、略して「陸ナイくん」にお任せだ。(笑)
何しろ、もうこのイベントには3回参戦と聞いちゃ、ボクの出る幕はないね。
息子より年下ではあっても、飯盒炊飯ではベテランの彼に、すでにこっちは腰が引けちゃったって感じなのさ。
あとは任せたぜ、オレは撮るだけだ、そして喫食するだけだ。
さて、洗米が終わると、二人一組のペアはさらに四組でまとめられて釜に集まり班となって、いよいよ炊飯作業の開始なのだ。
▼
(5)托架(たくか)等の準備~(6)熱源の点火~(7)火力の点検~(8)火力調節~(9)辛抱~(10)炊飯状況の確認と必要な処置~(11)蒸らし
▼左から2番目がボクと「陸ナイくん」の飯盒だ。固形燃料の火力はかなり強いゾ。
広場の隣りからは、時々大型ヘリが離着陸するのさ。
そして、この日、広場にはたくさんの赤トンボが舞っていた。
ところで、ボクらの班はこのイベントに3年連続参加の「陸ナイくん」をリーダーとして、班内にはキャンプ指導の資格を持つお母さんもいたにもかかわらず、固形燃料の火力調整に失敗し(マニュアルにならって弱火にせずに、自衛官の指導があるまでずっと直火で炊いていたんよ)、結局、4つの飯盒のうち一番炊けていた感じのボクらの飯盒を途中で降ろして、蒸らしに移行したんだけど、ちょっとやわらかいごはんになってしまったんだ。
でも、失敗もまた味わいだ。
(12)出来上がり~(13)喫食準備~(14)食事
さあ、いよいよファイナル・ステージ。
炊き上がった飯盒をテーブル席に持って行って、いよいよお待ちかねの食事となる。
みんなが一斉に座ったのでボクらの座る席はない。
仕方がないから立ち食いだ。
ちょとやわらかいけど、初めて体験した飯盒で炊いたごはんなのだ。
「友の会」から提供されたふりかけをかけて梅干とともに食す。
この梅干がなかなかうまかったんだ。その証拠に、「陸ナイくん」は梅干を5、6個食ってたよ。
そして、食べ終わった飯盒は洗剤でよく洗ったあときちんとすすいできれいにしてから返却だ。
ここでもまた「陸ナイくん」にお世話になってしまった。
結局、「飯盒炊飯」体験とはいっても、ボクの場合、炊けたごはんを自分の分だけ紙皿に取り出して喫食したことだけで、あとはぜ~んぶ「陸ナイくん」におんぶに抱っこだったのさ。ぎゃふん!!
解散式とかはないので、食べ終わった人から順次解散だ。
あっという間に食べ終わったボクらが一番最初の解散者だろう。
名前も名乗りあわず、ボクは「陸ナイくん」と握手してもう一度展示棟内に入ったのさ。
<スーベニア編>につづくんよ。
ネットで「りっくんランド」を見ていたらイベントページがあって、そこで見つけたのがこの飯盒炊飯体験イベントなのだった。
いや、いっぺんやってみたかったんよ、飯盒炊飯。
クリックするとでっかくなるのよん。
事前申し込みは必要なく、先着100名とあるのでダッシュだ。
「当日は、二人一組で実施」とあり、んぢゃと思ってともだちを誘ったのだが都合がつかず、結局ひとりで参戦することになったのさ。
館外で受付を済ませると、この「飯盒炊飯記念参加証」をくれたんだ。
11:30スーターとの前に11:00に1階のイベントホールに集合してのオリエン。
それまでに時間があるので施設の見学を済ませる。
展示棟の裏手が広場になっていて、体験イベントはこの広場で行われることになる。
この広場にも戦車やヘリコが屋外展示されていた。
ミリヲタにはタマらんシチュエーション(出川哲郎風にいえば〝スツエーション〟という)だろうがボクは無反応。
展示棟内外をぶらついてから、イベントホールに集合だ。
広いホールは冷房が効き過ぎてサブかった。
国防より、まずは適温管理だろ。
最前列に席を取りオリエンを受講。参加者のほとんどは夏休みを反映して親子連れ。
一人での参加者は、ボクと、このあとボクとペアを組む若い男子だけだったのさ。
その時配布されたのが、このA4サイズのマニュアルだ。
講師の広報担当自衛官の説明によると、「飯盒炊爨」と「飯盒炊飯」の違いは、主食(米)と副食(おかず)を一緒に食べるのが前者で、主食だけなのが後者という解釈をしており、今回、「炊飯」としたのは、主食だけを食べてもらうための体験イベントにしたとのことだったのさ。
エーーーーーーーーッツ!!
リ、リアリーーーーーーー!?
「おかず持参」とは書いてなかったから、てっきりおかずも出してくれて、ミリメシ食い放題を期待して来たっちゅうに!!
誰が考えてもそうだろ。いや、オレだけか。国防よりもミリメシだ!!
しかし、敵もさるもの、鍋だけは用意してやるから、おかずが食いたきゃ、館内のスーベニア・ショップでカレーのレトルト売ってるのでそれを買ってくれればあっためてやるぜ、というわけなのだ。
やるな~、自衛隊。民間人も真っ青の商売だ。世間ではそれを詐術って呼ぶんだぜ。
結局、ごはんだけぢゃかわいそーだからってんで、「友の会」の方が用意してくれた梅干とふりかけをサービスしますってわけなのさ。
何だよ、「友の会」って。説明はなかったのさ。ぎゃふん!!
というわけで、いろんなことを諦めて、裏の広場へ移動することに。
この時、さっきのオリエンでは二人一組のペアが組まれたんだ。
一人での参加者は、ボクと若い男子だけだったので、必然的に我々がペアになったんよ。
あ・・・いる、いるって一目で分かる自衛隊ヲタとおぼしき彼。
カーキ色のTシャツの背中には「自衛隊魂」ってプリントしてあるよ。
帽子も迷彩だ。靴は安全靴。
自衛隊で履く半長靴(「はんながぐつ」とは読まないでよ。「はんちょーか」っていうんだぜ。彼がそう発音してたからね)よりは安いんだってさ。
でも、靴紐だけは自衛隊の売店で買うんだって。やっぱり丈夫みたい。
聞くと、この体験イベントには3年連続で参加してるそうな。
ところんが、さらに突っ込んでよく聞いてみると、そもそも彼のお父さんが元自衛官(陸自の偵察部隊。今は民間勤務みたい)で、自分も父親と同じ隊に入りたくて試験を受けたんだけど落っこっちゃったっていう、変態的な陸自ヲタではない、純粋陸自愛男子(19)なのだった。
「人は見かけ」だが、聞いてみなければ中味がわからないので、いや、人生はつくずく味わいだ。
家は近くらしいけど、名前までは聞かなかったよ。
以下、彼のことは「陸自愛ナインティーン」、略して「陸ナイくん」と呼ぶ。(笑)
さて、先ほどのホールでのオリエンによると、飯盒炊飯の手順は以下のとおりである。
(1)米の計測・・・各自1合の米を飯盒の中蓋に入れて掏り切りで2合にする。
(2)洗米・・・米研ぎ。
(3)水の計測
(4)潤ばす(ほとばす)・・・飯盒に入れた米を水に浸してちょっとふやかす。
(5)托架(たくか)等の準備・・・Y字杭と渡し棒を使って飯盒を吊るす。
(6)熱源の点火
(7)火力の点検
(8)火力調節
(9)辛抱・・・火力を弱火(固形燃料を遠火にして調節)で安定させたら、待つ。
(10)炊飯状況の確認と必要な処置
(11)蒸らし
(12)出来上がり
(13)喫食準備
(14)食事
となる。
以下、それらの手順に沿った体験を写真でひたすらアーカイヴ。
ちぇすとーーーーっ!!!
(1)米の計測~(2)洗米~(3)水の計測~(4)潤ばす
見てお分かりのとおり、スタート時点からわがペアは、「陸自愛ナインティーン」、略して「陸ナイくん」にお任せだ。(笑)
何しろ、もうこのイベントには3回参戦と聞いちゃ、ボクの出る幕はないね。
息子より年下ではあっても、飯盒炊飯ではベテランの彼に、すでにこっちは腰が引けちゃったって感じなのさ。
あとは任せたぜ、オレは撮るだけだ、そして喫食するだけだ。
さて、洗米が終わると、二人一組のペアはさらに四組でまとめられて釜に集まり班となって、いよいよ炊飯作業の開始なのだ。
▼
(5)托架(たくか)等の準備~(6)熱源の点火~(7)火力の点検~(8)火力調節~(9)辛抱~(10)炊飯状況の確認と必要な処置~(11)蒸らし
▼左から2番目がボクと「陸ナイくん」の飯盒だ。固形燃料の火力はかなり強いゾ。
広場の隣りからは、時々大型ヘリが離着陸するのさ。
そして、この日、広場にはたくさんの赤トンボが舞っていた。
ところで、ボクらの班はこのイベントに3年連続参加の「陸ナイくん」をリーダーとして、班内にはキャンプ指導の資格を持つお母さんもいたにもかかわらず、固形燃料の火力調整に失敗し(マニュアルにならって弱火にせずに、自衛官の指導があるまでずっと直火で炊いていたんよ)、結局、4つの飯盒のうち一番炊けていた感じのボクらの飯盒を途中で降ろして、蒸らしに移行したんだけど、ちょっとやわらかいごはんになってしまったんだ。
でも、失敗もまた味わいだ。
(12)出来上がり~(13)喫食準備~(14)食事
さあ、いよいよファイナル・ステージ。
炊き上がった飯盒をテーブル席に持って行って、いよいよお待ちかねの食事となる。
みんなが一斉に座ったのでボクらの座る席はない。
仕方がないから立ち食いだ。
ちょとやわらかいけど、初めて体験した飯盒で炊いたごはんなのだ。
「友の会」から提供されたふりかけをかけて梅干とともに食す。
この梅干がなかなかうまかったんだ。その証拠に、「陸ナイくん」は梅干を5、6個食ってたよ。
そして、食べ終わった飯盒は洗剤でよく洗ったあときちんとすすいできれいにしてから返却だ。
ここでもまた「陸ナイくん」にお世話になってしまった。
結局、「飯盒炊飯」体験とはいっても、ボクの場合、炊けたごはんを自分の分だけ紙皿に取り出して喫食したことだけで、あとはぜ~んぶ「陸ナイくん」におんぶに抱っこだったのさ。ぎゃふん!!
解散式とかはないので、食べ終わった人から順次解散だ。
あっという間に食べ終わったボクらが一番最初の解散者だろう。
名前も名乗りあわず、ボクは「陸ナイくん」と握手してもう一度展示棟内に入ったのさ。
<スーベニア編>につづくんよ。
by misaochan3x5 | 2009-07-26 22:01 | 東京みかん